日本語教育の歴史と現状

歴史といっても、奈良時代の人々はどうやって中国人に日本語を教えたのか、とか、江戸時代の人がどうやってヨーロッパ人に文法や文字を教えたのか、の時代ではなく、もうちょっと近い年代についての勉強になります。
以下、「植民地」「戦争」等、の言葉が出てきます。教育は歴史とつながっているんだ、と感じさせます。

①19世紀~20世紀にかけて…日本人移民が集団移住をした地域で「継承語」として日本語の教育がおこなわれた。
②同時期にヨーロッパの高等教育機関で日本語の研究が始った。
③同時期に日本国内では、「国語」が始った。
④同時期に留学生を対象に第二言語教育としての「日本語教育」が始った。
⑤同時期に植民地政策として、植民地の台湾で「国語教育」が始った。

近代教育最初の留学生はどこの国の人でしょうか。



朝鮮です。1881年に2名派遣されてきたそうです。中国ではないんですね。もちろんアメリカでもない。
そのあと、日清戦争後の1896年に清国から13人の学生が派遣されてきたそうです。以後1905年には8000名超もの清国の留学生が日本語を学んだといわれています。
当時日本が近代化しており、日本語を学んでかつ、近代文明も学んだとのこと。
『虎穴にいらずんば虎児を得ず』です。
この時期には日本語を学ぶ学生が増えたこともあり、優れた教材が生まれたようです。

またこの時期活躍した人を以下にまとめると

松本亀次郎
①日本で最初の方言辞典の編者の一人。
②「中国の学生たちが、日本に来て勉強したくても、日本語を教えてくれる専門の学校や本がない」という新聞記事をみて、日本語教師を志す。
③魯迅、周恩来などの日本語の先生。

調べてみるものですね。教え子が魯迅です。魯迅といえば、中国ではその名前が公園の名前にも使われるほどの人です(わかりにくいかもしれませんが、アメリカにケネディ空港があるように中国にも魯迅公園があるんです)。

松宮弥平
①日語文化学校の主任教授。
②日本語教授研究所設立に加わる。
③「日本語教授法」に関する本を著している。

長沼直兄(ナオエと読む)
①アメリカ大使館で日本語を教える。
②「標準日本語読本」著者
③アメリカ政府ご用達の教科書となった。


戦後の日本語教育の礎となった教材等をまとめます。
・標準日本語読本…長沼直江
・日本語基本語彙…国際文化振興会
・日本語表現文典…国際文化振興会
・日本語教科書…国際学友会

似たような言葉が沢山ありますが、覚えておいたほうがいいような気がします。試験対策として。

(参考図書:日本語教育能力検定試験 合格するための本:アルク出版 他)