言語使用と社会①
『社会の中で常に変化する言葉を考える』
…言葉は変化しますね。
言葉といっても、これを分解してみますと、「音」「文字」「使い方」「語彙」などに分けられるわけで。
それらがそれぞれ、時間的にも空間的にも変化していくものだと思います。
時間的といえば、例えば能や歌舞伎のセリフであったり、書簡であったり、あるいはCDやビデオ、映画などからも、当時の言葉遣いが窺い知れます。
空間的といえば、それは南北に長く伸びた日本列島の中にも「方言」があることで、変化しているのがわかります。
(1)言語変種
言語変種という範囲の中で中心になるのは『方言』。
日本の『方言区画』と言うものが大事です。
方言区画とは何か。『方言の線引き』です。
ではこれについて代表的な人は誰かと言うと、東条操先生。
文法や音声上の特徴をもとに区分した16の方言区画。
グループ分けにすると4つになり、東部方言、西部方言、九州方言、琉球方言になる。ここから更に枝分かれして、16の方言区画が出来上がる。という説です。
また地方方言以外にも、年齢、職業、学歴、性別といった社会的な集団においても、「音声」「語彙」「文法」などの言語変種が見られます。
これらの差異を『社会方言』と言います。
鼠先輩の「GIROPPON~六本木~」という歌がありますね。この「ぎろっぽん」というもの社会方言なんですね。
柳原可奈子さんもこの「社会方言」をよく研究されて、芸に活かされているのではないでしょうか。
時代的な言語変化。これは日本語に限らず、どの言語にもあります。
ではなぜ、変化するのか。『言葉の揺れ』が大きく作用していると考えられています。
例えば、最初は変な日本語を話す人が一人現れ、その人がものすごく大きい影響力を持っていて、多くの人がその人の話し方を真似するようになりました。やがて、それが定着し、言葉が変化した、となるのです。
広がるためには、その違和感のあった言葉が受け入れられるかどうか、というものもありますね。
代表的なもの
・アクセントの平板化
・ら抜き言葉
・さ入れ言葉
・マニュアル敬語
などがあります。



